今回は保湿剤の種類と塗り方についてお伝えします。
入浴後やプールに入った後など、水分がついている状態の皮膚は通常よりも乾燥しやすくなっています。
体についた水分を拭き取った後に、保湿剤を塗って皮膚の乾燥を防ぐことは、皮膚のバリア機能低下を補い、健康な皮膚を保つために大切なことになります。
保湿剤は、市販のものから病院で処方を受けるものなど、多種多様なものがありどれを選択すればよいのか悩みますよね。
またお子さんに使用するものは、アレルギー反応が起きたりしないか慎重になりますね。
塗りやすさ、使いやすさもあると思いますが、適切な種類のものを、適切な量、適切な塗り方で使うようにしましょう。
どのように塗るとよいかは画像を参照してくださいね。
保湿剤には、主に軟膏・クリーム・ローションなどがあります。
軟膏タイプは半透明で、塗るとテカリが出て、使用感はベタベタします。
ベタベタしますが、肌の表面に膜を張って、皮膚の水分が逃げないように防ぐ効果に優れます。また刺激が少ないと言われています。
クリームタイプは白色で、塗った直後はペタペタする感覚がありますが、時間の経過とともにさらっとします。
油分が多く含まれるか、水分が多く含まれるかで使用感や洗い流しやすさに違いがあります。
ローションタイプは、透明と白色のものがあり、乳液タイプか水溶液タイプとありますが、どちらも少量で広範囲に塗ることができます。
軟膏やクリームと比較すると皮膚の保護効果は少し弱くなります。そのため頻回に塗布することが大切です。
夏場の入浴後にもすぐ汗をかいてしまうような時期には、素早く塗れて、使用感もべたつきが少なく使いやすいです。
保湿剤によるスキンケアは毎日続けるものですので、季節や時間帯、塗る場所に応じて、使いやすい剤形のものを選ぶことをお勧めします。
お子さんが「ベタベタするのが嫌で塗らない」など、使用感が原因で塗ることを嫌がるような場合には、
べたつきの少ないローションや泡タイプを選ぶなど、かかりつけ医と相談しながら無理なく続けていきましょう!