胃腸炎に注意を🤮

12月に入り朝、晩とぐっと気温がさがる日が増えましたね。もうすぐクリスマスにお正月と楽しいイベントが待っています。
2学期の終業式も控えており、子どもさんたちもワクワクしている子が多いのかなと思っています。
年末年始には帰省を予定しているご家族もきっと多く、普段はなかなか会えない方と会えたり、ご馳走をたくさん食べたりする機会も多いと思います。
食べ物がおいしい時期でもありますが、胃腸炎が流行しやすい時期でもあります。
この時期に有名な牡蠣によるノロウイルス胃腸炎はご存じの方も多いと思います。
さまざまなウイルスが原因で起こる胃腸炎は、最初に嘔吐症状や腹痛から始まり、水分や食事が取れなくなり、嘔吐が落ち着いてくる頃に下痢になったりすることで、ひどい時には脱水症状を引き起こしたりする可能性があります。とくに体の水分量が多いとされる子どもは、半日以上、嘔吐が続き、水分が取れないと大人よりも短時間で脱水になりやすいと言われています。食事が取れないと不安になる親御さんもいらっしゃると思いますが、胃腸炎の症状があるときは水分が取れるかどうかに留意してください。水分も取れない状態で食事を開始しようとしても胃の受け入れができず、さらに嘔吐を引き起こしかねません。水分は一度に多量に取るのではなく、キャップ1杯分の量から飲水し、徐々に1回量を増やしていくという【少量を頻回に】がポイントとなります。また、水分もお茶や水ではなく、経口補水液など体に吸収されやすく、電解質のバランスを整えてくれるようなものを推奨しています。お茶や水には、糖分が含まれておらず嘔吐や下痢によって体内から奪われている電解質を補うことができず、低血糖になったりすることもあります。少量の水分を飲水しただけでも嘔吐を繰り返すようであれば、必要時は点滴などで水分を体にいれてあげる処置が必要なこともありますので、早めに病院を受診しましょう。
胃腸炎は、嘔吐物や便・だ液などにウイルスが含まれており、そのうえ感染力も強く、アルコールでは消毒効果がありません。次亜塩素酸ナトリウム(哺乳瓶を消毒するときに使用する液)での消毒が効果的です。症状がある人の使用したものは共用しないのはもちろんのことですが、嘔吐物などの処理にはマスク・手袋を着用し、拭いたり、洗うことができるものは次亜塩素酸を薄めたもので拭いたり、浸けおきして洗濯するのが効果的です。掃除には可能な限り次亜塩素酸を使用してください。