今回は身体の洗い方についてお伝えします。
皮膚についた汗や汚れ、アレルゲン、皮膚にかゆみを与える細菌(黄色ブドウ球菌)などの刺激物を落として皮膚を清潔にすることは、皮膚の健康を保つ基本となります。
①肌にあった石けんを選ぶ
石けんに含まれている添加物(防腐剤、着色料、香料など)は、皮膚に刺激を与えて炎症を起こしたり、アトピー性皮膚炎などの症状を悪化させたりすることがありますので、できるだけ添加物の入っていないものを選ぶようにしましょう。
②石けんを泡立てる
石けんは泡立てて、その泡を使って洗います。
泡立てるのが面倒な場合は、泡タイプの石けんを使うとよいでしょう。
石けんは泡立てた方が流しやすくなります。
③身体を洗う、流す
ナイロンタオルやスポンジ、目の粗いタオルは皮膚に刺激を与えて皮膚のバリア機能を低下させてしまうので、素手で洗いましょう。
素手で洗うことで、お子さんの皮膚の状態をチェックすることもできます。
こんな洗い方は避けましょう。
・ナイロンタオル、スポンジなどでゴシゴシ洗う
・石けんを泡立てずに体につける
乳幼児は関節のしわ、首やわきなど皮膚が密着しているところ、くびれなどが多くあります。
しわやくびれをしっかり伸ばしながら、たっぷりの泡で汚れを落とします。
洗顔を嫌がるお子さんの場合、目の周りを洗うのを避けたり、泣かせたりしないようにと手早く洗ってしまいがちですが、顔はよだれや食べ物などの汚れをきれいに落としたい部分です。特に目に石鹸が入ることを心配される保護者の方も多いと思いますが、少ない泡だと液状になってしまい逆に目に入りやすくなるので、たっぷりの泡で目を上から下に、目頭から目尻に円を描くように洗うと顔をそむけることが少なくなります。終わったら素早くシャワーで汗を流します。泣いてしまうお子さんもいらっしゃると思いますが、石鹸が目に入って泣いているのではなく、顔が濡れるのが嫌で泣いているだけなので慌てず、泡の洗い残しがないようにしましょう。流し終えたら、すぐにタオルで拭いてあげましょう。
※環境再生保全機構 乳幼児スキンケア.2020参照
次回「保湿剤について」お伝えします。