月別アーカイブ: 2024年8月

アレルギー疾患を持つ方の災害への備えについて🎒🥫

今年の夏は、南海トラフ巨大地震の発生を思わせる地震が各地であり、自治体にも災害対策本部が設置されるなど、災害への備えをこれまで以上に考えるようになったかと思います。スーパーなどでもペットボトルの水が品薄になっている光景を、ご覧になった方も多いと思います。お店でも防災グッズも購入することは難しくなっており、災害時に活躍するグッズが何点も入っている防災バックなどをインターネットで購入をしようとしても、すぐに入手することが困難で配送までに1ヶ月以上を要する状況になっています。
近年、何らかの食物アレルギーを持つお子様さまは増加傾向にあります。もし災害が発生し自宅で過ごすことが難しくなり、避難所での生活をしなければならない際に、お子さまに食物アレルギーがあって避難所に用意されている非常食が口に出来なかったらどうしますか?
自治体などで食物アレルギーを持つ方を想定した非常食や災害時物品を用意しているところは、まださほど多くはありません。災害時のような非常時や混乱している状況下で、いつも保育所・学校などへお願いしているような対応を取ってもらうことは不可能に近いと考えられます。そこで今回は、災害に備えた必要物品についてお話をします。
過去の阪神・淡路大震災の救出活動での経験をふまえた、自助(家庭での備え):共助(周囲との共同の備え):公助(自治体での備え)の割合は、7:2:1と言われています。東日本大震災における調査では、1週間以上アレルギー対応食品が入手できなかった患者さんは半数以上であったと言われています。そのため、家庭では最低でも3日分、できれば1週間分程度の食料品の備蓄が推奨されています。アレルギー用ミルク、非加熱で食べることができるアレルギー対応アルファ化米(特定原材料不使用のもの)、アレルギー対応レトルト食品など保存可能なものを備えておき、平常時に実際に食べてみて味や食感に慣れておくことも必要です。賞味期限もこまめに確認し、古いものから消費し、消費したら買い足すローリングストック法が推奨されています。(以下の画像参照)


共助は、日常からの家族や地域や身近な人とのつながりの助け合いで、NPOやボランティア活動のことを言います。各アレルギー学会や農林水産省が出しているパンフレットなどを参考にするのも良いかと思います。(以下のリンク参照)
アレルギーポータルサイト 参考資料
日本小児アレルギー学会 参考資料
農林水産省 参考資料

乳幼児健診について👶

当クリニックでは、予約制で乳幼児健診をしています。電話かアイチケットからのWEB予約で予約を取ることができます。
WEB予約の場合は、『乳児健診』の項目を選択し、ご希望の日時を選択してください。
すでに予約枠が埋まっている場合は、選択ができませんので別日をご検討ください。
 
母子手帳をいただく際に妊婦健診で使用できる助成券などが含まれる冊子をいただくと思います。
その中に、お子様が生まれた後に使用できる乳幼児健診の助成券もあります。
各市町村で使用期限などが異なりますが、岡山県内であれば移住地と異なる医療機関でも乳幼児健診を受けるときにも使用可能です。
助成券がない場合でも、自費(3500円)で受診可能です。
市町村によっては集団健診を実施されているところもありますが、一般的には生後1ヶ月・3~5ヶ月・7~8ヶ月・9~10ヶ月・1歳で健診を受けるとされています。生後1ヶ月は出生した産婦人科さんでお母さんの産褥健診と一緒にお子様の乳幼児健診を受ける方がほとんどだと思います。
現在はSNSでもたくさんの情報があふれており、求めている情報以上の情報も得ることができます。
便利なツールではありますが、多くの情報に触れてしまうことにより不安になることもあると思います。
乳幼児健診を受けるメリットとしては、お子様が月齢にあった発達・発育をしているかどうかを診るだけでなく、気になる発達・発育があった場合には経過をフォローする、必要時はより専門的な医療機関へと紹介をすることで発達・発育を促すための治療へと繋げることができることです。
診察にあたる医師は、小児専門医の資格を持ち、これまで数多くのお子さまの診療に関わってきた知識が豊富な優しい医師ばかりです。
またスタッフも働くママが多いため、お父さん・お母さんのお悩みやご不安を少しでも取り除けるよう努めてまいります。
当クリニックのホームページにも、乳幼児健診について詳細を掲載しておりますのでご覧ください。
乳幼児健診
【注意点】
乳幼児健診は多くが1歳未満のお子さまであり、感染症への接触を最小限にするため通常診療時間外での予約制としています。
予約日の直近に発熱が出た、咳や鼻などの症状がある、同居家族などに感染症(新型コロナウイルス、インフルエンザ、RSウイルス、手足口病、溶連菌など)にかかっている人が居る場合は、来院前に一度、電話でご相談ください。

みなさまのかわいいお子さまの健やかな成長を共に見守らせてくださいね。

小児科外来の順番予約の取り方とWEB問診について📱

当院の小児科外来の診察の順番の取り方とWEB問診についてご紹介します。
当院では3種類の受付方法を行っています。
(現在、受付ボードでの順番予約は廃止しております。)

【①インターネット】
午前 07:30〜11:00(最長)
午後 14:00〜17:00
★予約可能人数は
・午前45番まで(火土除く)※R6/7/1変更
・火曜60番まで
※予約可能人数を超えた場合はお受けできません。
・土曜および午後の人数制限はありません。

【②窓口】
午前 08:45~12:00(最長)
午後 14:15~17:30

【③電話】
午前 08:45〜11:00(最長)
午後 14:15〜17:00

※予約番号1~5番の方は、
午前 08:45〜09:00
午後 14:15〜14:30
の間に必ず受付までお越しください。

〈待ち時間(目安)について〉
ご予約を取られた際に出る 「待ち時間」はあくまでも目安です。
診察の進み方は患者様によって様々であるため、大幅に前後する可能性があります。
待ち時間をこまめに確認して頂き、余裕を持ってご来院をお願い致します。
順番までにお越し頂けない患者様がいらっしゃると、次の順番以降の方のご迷惑となりますので順番までにはご来院下さい。
※順番が過ぎた場合、待ち時間が発生します。御了承ください。
※待ち時間が診察終了時間を過ぎる場合でも、午前は12時30分までに午後は18時までに一度、ご来院いただき受付をお願いいたします。

《WEB問診について》
診察までの待ち時間の間に、事前にWEB問診を済ませてご来院いただくと、診察がスムーズに受けられます。
自宅などで落ち着いた状態でお子さまの経過や状態を入力していただくことをお勧めします。
問診の内容はスタッフが事前に確認し、緊急性や処置の必要性があると判断した場合は、
電話連絡をさせていただき早めのご来院をお願いさせていただくこともあります。

WEB問診は、初診の方でも当院のホームページから行えます。
パソコン、スマートフォンからご利用ください。
方法は下記の画像をご参照ください。
【パソコン画面】


【スマートフォン画面】

スキンケアについて③👶🧴

今回は保湿剤の種類と塗り方についてお伝えします。
入浴後やプールに入った後など、水分がついている状態の皮膚は通常よりも乾燥しやすくなっています。
体についた水分を拭き取った後に、保湿剤を塗って皮膚の乾燥を防ぐことは、皮膚のバリア機能低下を補い、健康な皮膚を保つために大切なことになります。
保湿剤は、市販のものから病院で処方を受けるものなど、多種多様なものがありどれを選択すればよいのか悩みますよね。
またお子さんに使用するものは、アレルギー反応が起きたりしないか慎重になりますね。
塗りやすさ、使いやすさもあると思いますが、適切な種類のものを、適切な量、適切な塗り方で使うようにしましょう。
どのように塗るとよいかは画像を参照してくださいね。
保湿剤には、主に軟膏・クリーム・ローションなどがあります。
軟膏タイプは半透明で、塗るとテカリが出て、使用感はベタベタします。
ベタベタしますが、肌の表面に膜を張って、皮膚の水分が逃げないように防ぐ効果に優れます。また刺激が少ないと言われています。
クリームタイプは白色で、塗った直後はペタペタする感覚がありますが、時間の経過とともにさらっとします。
油分が多く含まれるか、水分が多く含まれるかで使用感や洗い流しやすさに違いがあります。
ローションタイプは、透明と白色のものがあり、乳液タイプか水溶液タイプとありますが、どちらも少量で広範囲に塗ることができます。
軟膏やクリームと比較すると皮膚の保護効果は少し弱くなります。そのため頻回に塗布することが大切です。
夏場の入浴後にもすぐ汗をかいてしまうような時期には、素早く塗れて、使用感もべたつきが少なく使いやすいです。
保湿剤によるスキンケアは毎日続けるものですので、季節や時間帯、塗る場所に応じて、使いやすい剤形のものを選ぶことをお勧めします。
お子さんが「ベタベタするのが嫌で塗らない」など、使用感が原因で塗ることを嫌がるような場合には、
べたつきの少ないローションや泡タイプを選ぶなど、かかりつけ医と相談しながら無理なく続けていきましょう!

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スキンケアについて②👶🧴

今回は身体の洗い方についてお伝えします。

皮膚についた汗や汚れ、アレルゲン、皮膚にかゆみを与える細菌(黄色ブドウ球菌)などの刺激物を落として皮膚を清潔にすることは、皮膚の健康を保つ基本となります。

①肌にあった石けんを選ぶ
石けんに含まれている添加物(防腐剤、着色料、香料など)は、皮膚に刺激を与えて炎症を起こしたり、アトピー性皮膚炎などの症状を悪化させたりすることがありますので、できるだけ添加物の入っていないものを選ぶようにしましょう。

②石けんを泡立てる
石けんは泡立てて、その泡を使って洗います。
泡立てるのが面倒な場合は、泡タイプの石けんを使うとよいでしょう。
石けんは泡立てた方が流しやすくなります。

③身体を洗う、流す
ナイロンタオルやスポンジ、目の粗いタオルは皮膚に刺激を与えて皮膚のバリア機能を低下させてしまうので、素手で洗いましょう。
素手で洗うことで、お子さんの皮膚の状態をチェックすることもできます。

こんな洗い方は避けましょう。
・ナイロンタオル、スポンジなどでゴシゴシ洗う
・石けんを泡立てずに体につける

乳幼児は関節のしわ、首やわきなど皮膚が密着しているところ、くびれなどが多くあります。
しわやくびれをしっかり伸ばしながら、たっぷりの泡で汚れを落とします。

洗顔を嫌がるお子さんの場合、目の周りを洗うのを避けたり、泣かせたりしないようにと手早く洗ってしまいがちですが、顔はよだれや食べ物などの汚れをきれいに落としたい部分です。特に目に石鹸が入ることを心配される保護者の方も多いと思いますが、少ない泡だと液状になってしまい逆に目に入りやすくなるので、たっぷりの泡で目を上から下に、目頭から目尻に円を描くように洗うと顔をそむけることが少なくなります。終わったら素早くシャワーで汗を流します。泣いてしまうお子さんもいらっしゃると思いますが、石鹸が目に入って泣いているのではなく、顔が濡れるのが嫌で泣いているだけなので慌てず、泡の洗い残しがないようにしましょう。流し終えたら、すぐにタオルで拭いてあげましょう。 
※環境再生保全機構 乳幼児スキンケア.2020参照

次回「保湿剤について」お伝えします。

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