はじめに大切なこと
※離乳食の開始前に食物アレルギーの検査をご希望される保護者さまもおられますが、当院ではお勧めしておりません。血液検査の値はあくまでも目安であり、血液検査のみで食物アレルギーの診断はできません。血液検査で反応があっても実際には摂取しても症状がない場合、その逆に反応がなくても摂取すると症状がでてしまう場合もあります。
これからさまざまな食感や食物に触れていくお子さまの豊かな食生活のために、適切な時期から少量ずつさまざまな食物を試してみてあげてください!アレルギーを懸念して摂取の開始時期を遅らせたりしても、食物アレルギーを予防することにはつながりません。
離乳食開始のポイントについては、1月31日(金)に記載しております。
良ければご参照ください。
乳幼児期に食物アレルギーの原因になりやすい『小麦』についてです。
小麦の栄養素は『食物繊維・たんぱく質・ビタミンなど』です。
▷▷離乳食の初期(生後5〜6ヶ月ごろ)から使用できる
※パン粥などでお子さんの反応を確認してから使用が望ましい
▷▷大麦やライ麦などの麦類でも症状がでることがある
※すべての麦類の除去が必要となることは少ない
▷▷卵とは異なり、加熱をしてもアレルギー症状の出やすさは変わらない
▷▷味噌や醤油などの調味料は作られる過程でアレルギー症状を引き起こすとされる物質
が分解されるため除去が必要な人は少ない
▷▷麦茶は大麦が原材料のため除去が必要なことは稀(まれ)
▷▷お米やその他の雑穀類(ひえ、あわ、きび、たかきびなど)は摂取できる
▷▷お米を中心に小麦以外の食品をバランスよく摂取すれば栄養素不足は起こりにくい
▷▷小麦の代替品にお米や雑穀、とうもろこし粉を使用した商品がある
(パン・めん類など)
▷▷運動によって誘発されるアレルギーの原因食物として最も頻度が高い
小麦が使用できない場合の調理の工夫
・ルウ
米粉や片栗粉などのでんぷん、すりおろしたいもなどで代用
・揚げ物の衣
コーンフレーク、米粉パンのパン粉や砕いた春雨で代用
・パンやケーキの生地
米粉や雑穀粉、大豆粉、いも、おからなどで生地を作る etc…
ほんとに『グルテンフリー』??
販売されている『米粉パン』にはアレルギーを引き起こす物質を含んだ物があるので食品
表示やお店の方に確認して購入をしましょう。
ほんとに『小麦によるアレルギー』??
今ではご存知の方も多いことですが、開封済みの小麦粉やお好み焼き粉を常温で数ヶ月放
置すると、袋内でダニが繁殖します。
その粉で作った食品を摂取することでアナフィラキシーを起こすことがあります。
これは『ダニ』が原因である可能性があります。
対策: 粉はなるべく早く使い切る
または保存する場合は密閉した容器に入れ、冷蔵庫内での保存をする
